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事実は1つでも考え方は2つある。
悪魔の声と天使の声、
どちらも聞こう。

道で財布を拾った。

急いであたりを見回す。

誰もいない。

ココロに聞こえる悪魔の声。

「いいじゃん! もらっちゃえよ!」

その声を打ち消すように響く天使の声。

「ダメよ! ちゃんと交番に届けなきゃ!」

 

――漫画やアニメではよくあるシーンだよね。

実はこの天使と悪魔の声は、自分を一歩引いて見るのにとても役立つんだ。

 

たとえば部活の顧問の先生が君にだけ厳しかったとしよう。

「なんで自分だけ、、、」

納得できないだろうし、イライラもするだろう。

そんな時、目の前にボンッと悪魔と天使が出てきたらなんて言うだろう。

 

悪魔 「アイツは差別をするイヤな先生だ!」

天使 「違うわ!あなたに期待して厳しくしてくれているのよ!」

 

たった2通りの見方だけれども、ただイライラしているよりも落ち着いて考えられるんじゃないかな

事実は1つでも、それをどうとらえるかは自分で決められる。

でも僕らはついマイナスの見方にとらわれて感情的になりがちだ。

「Here is nothing either good or bad,but thinking makes it so.」(物事に良いも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる)

――ウィリアム・シェイクスピア(劇作家/詩人)

 

イライラした時。

人のせいにしたくなった時。

無性に自分がダメな人間に思えた時。

悪魔と天使の言葉に耳を傾けてみよう。

そうやって自分を客観視することで、正しい判断ができるようになる。

「あれ、悩んでたのってただの思い込みかも……」

なんてこともけっこう多いよ。

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