成果は飛躍的に訪れる。
竹の成長するスピードがとんでもなく速いっていう話、君は聞いたことがあるかい?
伸び盛りのタケノコなら1日に120センチも成長するっていうんだからビックリだよね。
で、たった2カ月で20メートルもの高さになる。
他のどんな植物とくらべても竹の成長スピードはケタ違いだ。
そんな竹にはあまり知られていない秘密がある。
それは種をまいてからの4年間、まったく上に伸びないということ。
小さな芽は出ても、そこからはピクリともしない。
じゃあ4年もの間、竹は何をしているのか?
もちろん眠っているわけじゃないよ。
実は根を伸ばし続けているんだ。
地中深く、ただひたすら根を張りめぐらせる。
そして5年目のある日、いきなりグングンと伸びはじめる。
これまでの思いを一気にはらすような急激な成長。
それを支えるのが、4年かけてしっかりと張りめぐらせた根だ。
この強靭(きょうじん)な土台があるからこそ、竹は急激に成長しても倒れることがない。
で、ここからが本題ね。
君は成績の上がり方について、どんなイメージをもっているだろう?
「コツコツがんばっているうちに、じわりじわり上がっていく」
こんなふうに思っていないかな。
もちろん、このパターンだってないわけじゃない。
でも圧倒的に多いのは「コツコツがんばっているうちに、突然グンと上がる」だ。
それまで何の変化もなかった竹が、急にすごい勢いで伸びはじめるのに近いね。
最初のうち、成績はがんばってもなかなか上がらない。
偏差値だったらずっと横ばい。
学校の成績だったら上がった教科と下がった教科があって、合計すると前回と変わらず。
やっても、やっても報われない。
そのうち「自分はいくらやってもダメなんじゃないか」と不安におそわれる。
この状態にずっとたえられるほど、僕らは強くない。
だから途中で努力することをやめてしまうんだ。
でもね。
だからこそ伝えたい。
努力しても成果がでないのは、今が成長のための土台を作っている時期だからだよ。
目には見えなくても、積み上げた努力はしっかり自分の中にたまっている。
ちゃんと成長しているんだ。
そして、成果が一気に現れる時は、すぐそこまできているのかもしれない。
「努力は継続的に、成果は飛躍的に訪れる」
これは勉強だけじゃなくてスポーツや芸術、仕事など成果を出すのに努力が必要なことすべてに通じる成長の大原則だ。
本気でがんばっているのになかなか成果がでない時、「自分はダメだ……」なんて思うよりも、「いつ成果がでるのか楽しみでワクワクする!」って思ったほうがずっと前向きにがんばれるよね。
一気に伸びるその時はかならず来る。
苦しい時や迷った時は、このことを思い出してほしい。