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一生懸命に覚えれば感情が動く。
感情が動けば記憶できる量は
増えていく。

「ずっとほしかった物をプレゼントしてもらった」

「仲のよかった友達とケンカした」

何年も前のことなのにはっきりと覚えていることってあるよね。

不思議だと思わない?

昨日の夕飯すら覚えていないのに(僕だけ?)、何年も前の記憶が鮮明に残っているなんて。

 

記憶のカギは感情だ。

僕らのご先祖様が狩りや採集をして暮らしていた太古の時代。

「この道を右に進んだら得体の知れない大きな動物がいて死ぬほど怖い思いをした」

「あの森にはとても美味しい木の実がたくさん落ちていてうれしかった」

生死にかかわるような重要な情報は、喜びや驚き、恐怖や悲しみといった強い感情と密接につながっていた。

生き残るためには強い感情と結びついた情報を記憶していたほうが圧倒的に有利だよね。

 

現代の僕らは、そうやって進化してきた人類の先端にいる。

最初に挙げたような出来事をずっと覚えていられるのは「プレゼント!? 超うれしい!」「ケンカしちゃってつらい、、、」というように、強い感情と結びついているからだ。

じゃあどうやって勉強にどう活かすかだよね。

 

――実は感情を動かしながら勉強した内容を長期記憶にしていく方法はすでに分かっている。

それは「一生懸命に覚えて、真剣にテストをする」だ。

 

絶対に満点をとると決めてくり返し勉強する。

テストでは必死になって解き直す。

結果、満点が取れたら大きな喜びを感じるだろうし、取れなくても悔しさとベストを尽くした充実感を感じるはずだ。

これだけ感情が動けば、覚えた内容は記憶に残り続ける。

生きるのに必要な情報の一つとしてね。

 

「自分は覚えるのが苦手だ、、、」と思っている子の多くは、一生懸命に覚えていないし真剣にテストを受けていない。

練習は1回書いて眺めるだけ。

テストも分かるところをサラッと埋めておしまい。

これではベストを尽くした充実感も、できなかった悔しさも感じないだろう。

 

「自分は記憶力がない」なんて嘆いたって何も変わらない。

一生懸命覚えて真剣にテストを受ければ感情が動く。

感情が動けば覚えられる量は間違いなく増えていく。

 

これまでがどうだったかは関係ない。

とにかく「今」だよ。

ただ目の前のことに全力を尽くそう。

覚悟を決めて行動すれば、変化は必ずやってくる。

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